刑法において、行為者を罰するにはその人に責任能力が備わっていなければなりません。 この責任能力があるかどうかは責任段階で検討していきます。そして、その中で主に問題になるのが刑事未成年と心神喪失、心神耗弱、それに関連する原因において自由な行為です。 刑事未成年は罰しない 刑法41条 刑法41条 十四歳に満たない者の行為は...
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成年年齢が18歳に。約140年ぶりに成年の定義が見直し 2022年4月から成年年齢が現行の20歳から18歳に引き下げられます。日本で成年年齢が見直されるのは、1876年に成年年齢が20歳と定められて以来のことで、実に約140年ぶりのことです。 その背景のひとつが、2015年の公職選挙法改正です。若い人にも政治に関与を持...
抽象的事実の錯誤について 抽象的事実の錯誤については、基本書等には難しく書かれていることもとても多いのですが、その考え方としては非常に論理的なものであるといえます。 ですから、考え方さえ覚えてしまえば、あとはそれに当てはめていくだけです。 今回は以下のポイントを目標に解説をしていきたいと思います。 今回のポイント ①抽...
「故意」を学ぶ上で大切なこと 刑法は基本的に故意がないと罰しません。 あくまでも一部が例外として過失によっても罰せられるだけです。 基本は故意がないと罰せられないということをしっかり意識しておいてください。 これを踏まえて今回のポイントは以下の通りです。 POINT ①故意とは何かがわかる。②事実錯誤・法律錯誤の違いが...
刑法総論① 因果関係 今回は、刑法総論分野「因果関係」について解説していきます。 しっかりと学んでいきましょう! 因果関係を学ぶ大切なポイント 大切なポイント ①事実的因果関係と法的因果関係を検討すること。②相当因果関係説について理解すること。③相当因果関係説の危機について学ぶこと。④危険の現実化説について理解すること...
今回は、刑法総論の第5回。『過失犯』について解説していきます。 過失とは結果回避義務違反である 過失犯については、学説の流れがあります。『旧過失論』と『新過失論』です。 もっとも、この記事では通説とされる新過失論的説明でご説明いたします。 刑法学において、過失とは『結果回避義務違反』をいいます。 予見される結果を回避し...
抽象的事実の錯誤とは 犯罪が成立するためには、故意(38条1項)が必要でしたよね。 この故意を検討するにあたって、実際に発生した事実と行為者の認識が食い違うことがよく問題となります。 これを『事実の錯誤』といいます。その中でも、異なる構成要件をまたがって生じた錯誤を抽象的事実の錯誤といいます。 具体例を確認 甲は乙宅の...
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